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富貴掛け軸

水墨山水 尺五立 中野長春(図柄色々有)

¥78,000 (税込)

掛軸の知識
掛軸は紙の特質として、ぬらせば伸び乾けば縮む本来の、そうした性質のものを、平に掛けることに無理が生じます。水分や火気に対して敏感です。雨天の日は湿気を含み、天気になれば乾燥し狂う原因になります。
汗をかいた手で扱うと触れた箇所が乾いてその部分だけ引きつります。暖房のしてある部屋は乾燥度が過ぎると掛り具合が悪くなります。
蔵幅を大切にされる方は梅雨期には名品など大事なものは掛けない心づかいが大切です。又自然とは大変有難いもので年月が経つと、糊・紙・裂の個性を漸次去ってくれますから最初多少かかりの悪いものでも古くなると具合よくなります。
細かい心づかいで仕上げた表具も取扱上のわずかな不注意によって損傷し製作上の苦心が水泡に帰する結果となります。
よくよく注意を払って取扱う事が肝要かと思います。

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説明

尺五立 水墨山水 中野長春(図柄色々有)

 

寸法(約)
幅  2.00 尺 (60cm)
×
長さ 6.30 尺(190cm)

 

掛軸の保存方法
掛け軸は良質の和紙と表装用裂地・糊を用いて作られています。従って、特に湿気と過度の乾
燥を嫌います。
(1)
 冷暖房のききすぎた部屋や湿気の多い所に掛けないこと。
(2)
 湿気の少ない場所に保存すること。
(3)
 年に二度程度、春秋の晴れた日に虫ぼしをすること。
(4)
 連日掛けたままにせず、時々巻きおさめること。
(5)
 掛けはずしの時、折れないように注意すること。
(6)
 あまり堅く巻かず適度に巻いて紐はゆるめにかけること。
(7)
 保存には防虫剤等に頼ることになるが正倉院などでは化学的な防虫剤は一切使わず数種類の薬香を使っている。沈香・白檀香・丁子香・甘松香などである。樟脳やナフタリンを入れたままだと「大名じみ」という黒いポツポツが画面全体についてしまう。保存の箱には、古来より桐が最上とされている。桐の木材の目が開いたり閉じたりし湿気を吸ったり吐いたりし、湿度を保つ。